2018年1月16日火曜日

滋賀・大津~日本の情緒を感じる旧竹林坊~

延暦寺と日吉大社を旅の目的にしていた滋賀県大津市だったが、
宿泊先のスタッフに薦められた元里坊の旧竹林院にも足を運んだ。
ここで予想以上に感動して沢山の写真を撮ったので、記録に残しておく。

旧竹林院は日吉大社の鳥居(受付)の目の前にある。
参拝した後その足で立ち寄れるのが良い。


もとは延暦寺の僧侶の隠居所として建てられた二階建てのお屋敷と日本庭園。
入園料で建物内とお庭の見学が出来、有料でお抹茶を楽しむことも出来る。

主屋も庭園も、随所に日本の情緒や風情が感じられ、心が洗われるようだった。



私達は宿泊した星野リゾートロテルド比叡で宿泊者限定のティーセットをいただいた。
(ホテル滞在中に予約する制度)
番茶を日干しした「日干番茶」とほうじ茶のガレット
日干しした茶葉は香ばしかった。

1階から窓越しに見る景色は、窓枠が額縁のようで絵画を見ているようだった。

2階も見学可能。ここからは庭全体が見渡せる。

1階から見た時よりも奥行きがあって力強さを感じる。
私に文才があれば素敵な俳句でも出来そうだが、考えてみたけど出来なかった。


室内の設えにも日本らしさを感じられる。
それぞれに日本ならではの文化や意味が込められているので、
海外旅行者と一緒に来たら、プレゼンテーションしたい事があり過ぎるくらい。


お茶を頂いた後、お庭をお散歩。


お庭はかなり広く、またそれぞれの場所で見える景色が違うので
立ち止まって写真を撮ったり想像力を働かせてストーリーを考えたり。




昔の人達は、季節の移ろいを楽しみながら時間を過ごしていたんだろうな。
私は普段、自然を見る事もせずに目の前のデジタルの世界ばかりに時間を使って
なんて陳腐なんだろう、と思いつつもアイフォンで写真を撮る。
現代に生まれたのだから現代を楽しませて頂こうと思う。

夫は苔への興味津々で、ズームにして苔ばかり撮っていた。

私にその魅力はわからないが、一応苔ゾーンも撮ってみた。

予定していたより長い時間滞在して、大津市を後にした。
旧竹林院は日吉大社の目の前なのだが、そこから坂本駅までの門前町も
古い街並みが残っていて、ふらっと歩いてみるのも楽しそうだった。

大津で観光をした私が一番感じた事は、古い建物が沢山残っていて
観光するポイントが沢山あるのに人が少なくゆっくり過ごせるという事だ。
同じ日に京都市・嵐山エリアにも行ったが、人が多くて思うように動けない。
昨年の秋にはお寺巡りの旅行もしたが、人が多くて流れて行くように見物した。
私のような人ごみが苦手な人間には、人の多さでテンションが下がってしまう。

一方で大津は、観光客、特に海外旅行者の数が京都に比べて圧倒的に少なく感じた。
京都駅から電車で10分の距離なのにこの差だ。
10分移動してこれだけネタ満載の日本らしい建物がゆっくり見れるので
私は是非この大津市の観光をお勧めしたい。

とゴリゴリ推しているが、私も夫も関西には縁があるのに
滋賀県を訪れたのは初めてだった。
祖父母がいる大阪に幼少期だけ訪れていた私はともかく、
夫は神戸に大学で4年間もいたのに!だ。(と自分を擁護してみる)
びわ湖はとにかく大きいし、観光資源豊富だからもっと賑わってほしい。

大津市駅はこじんまりとしているが、
新しくセンスの良い観光案内所があったり駅直結のカフェもオシャレだった。

駅直結のカフェ。奥には座敷席もあって、お子様連れが賑わっていた。
こんなオシャレなカフェ、家の近くに欲しい!

観光案内所で紹介しているクーポン。デザインも可愛くて思わず手に取ってしまう。

濃霧で断念したけれど、本来ならびわ湖が見渡せる「びわ湖テラス」のイメージ写真。
イメージ写真は夏だが、是非再訪したい。

海外からのハードルが高ければまずは日本人から!
京都もいいけど、ちょっと大津市まで足を伸ばしてみてよ、と言いたい。

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