2020年6月11日木曜日

妊娠39週に思うこと【1歳7ヶ月差2人育児】

第二子の妊娠が39週に突入しました。
昨日から体の様子が明らかにそれまでと違っていて、そろそろ降りてくるか!と身構え始めました。

いつも以上のお腹の張りや骨盤の痛さ、空腹と関係ない気持ち悪さ…
そして、一番違うのは第一子である1歳7ヶ月の娘の私への執着。

これまで、私がいなくてもじじばば(私の両親)がいればオッケーだった娘が、昨日は食事中を除いて私にべったり。
試しに「赤ちゃんもう出てくるかな?」と聞いても無反応(当たり前か…)。
でもやっぱり、昨日までと接し方が明らかに違う。
子供なりに何かを感じているように思えて仕方ありません。


私はとにかく兄弟が欲しかった

第二子の妊娠は、私たち夫婦には結婚した当初からの夢であり、
何度も話し合ってスケジュールを話し合いながら実行された家族計画でした。

一人っ子である私は兄弟への憧れが幼少期からずっとありました。
というより、一人っ子であることが寂しくてコンプレックスでした。

我が家は父が昼夜関係ないシフト制の仕事で不在が多い上に休日も家族サービスをするタイプではなく、お出掛けも旅行も母と二人が当たり前でした。
地域的にも時代的にも周囲は子供が二人以上で家族仲が良い家庭が多く、みんな友達付き合いより家族優先。いくら一緒に遊んだり出掛けても友達では超えられない一線がある事を子供ながらに感じていました。
私自身が集団行動が苦手で外でわいわい遊ぶより家の中で遊ぶ方が好きだった、という事も一因だったと思います。
でも、一人で読書やゲームに夢中になり、終わっても一人。家の中にいるのは大人だけ。
そういう環境を寂しい、と私は感じていました。

だからと言って、一人っ子がみんな寂しいは言いません。
一人っ子でも幸せで満足な人生を送っている人もいるし、一方で兄弟がいる事で悩んだりストレスを感じている人も知っています。
家族の関係性や性格や周囲とのかかわりや、個人の環境次第だと思います。
ただ、私はずっと寂しかったし、兄弟への憧れは大人になっても変わりませんでした。

だから、自分の将来をイメージするときに、私にとって
「子供を育てる」=「2人以上育てる」が当たり前になっていました。
例えそれが自分の子供でなくても。2人以上が絶対条件でした。

幸い、夫は2人兄弟の弟で兄弟育児には肯定的でした。
「将来子供は何人欲しい?」とカップルの空想話で質問をした時にその事がわかり、それならこの人と結婚できるなとホッとしたものです。
自分達の年齢や経済的状況も踏まえて2人を目標に、年齢差も2学年くらいで、と話し合って第一子の妊活をスタートさせました。

そして、第一子である娘を授かり、その後思い描いていたタイミングで第二子も授かることが出来ました。

葛藤だらけだった第二子妊娠期間

第二子の妊娠期間の10ヶ月は色んな想いが巡りました。

憧れの兄弟育児が出来る喜び。
お揃いの物やお下がりをあげる楽しみ。
兄弟げんかをなだめるのだって、私にはやってみたい憧れの事の一つです。

その一方で、私の妊娠で1歳そこそこで抱っこをはじめ色んな事を我慢させてしまった娘への申し訳なさも大きかったです。
特に妊娠初期は悪阻からの倦怠感で娘に十分に構うことが出来ず、遊んでほしくてぐずる娘を抱きながら泣いた事もありました。

1歳そこそこの娘に「赤ちゃんがいるよ」と言っても理解して泣き止むわけではない。
「兄弟が欲しい」というようなことを言われたわけでももちろん無い。
娘はただただ母親である私を求めているだけなのに、甘えたいだけなのに、2人目が欲しいという私のエゴで我慢をさせてしまっているのかな…
娘の寝顔を見ながら自分を責める夜は何度もありました。


前を向かせてくれるのも子供

そんな私を慰めてくれるのもまた、娘でした。
1歳2ヶ月で歩くことを覚えたら家の中でも外でもどんどん一人で歩いていき、
単語を覚えたら自分の要求を伝えたくて欲しい物の名前を言い続ける。
彼女は1歳なりに出来る事を全力でやっていて、その姿が私にはとても逞しく写りました。

私も、出来る事をやればいいんだ。
そう考えられるようになってから、とても気持ちが楽になりました。
一緒に走り回れなかったら、娘が一人で走り回れる広い場所に行けばいい。
本を読んだり絵を描いて一緒に遊ぶことだってできます。
それでも泣き止まなかったら、お菓子をあげたりアニメに頼ったっていいじゃん。
出来る事で全力で娘に愛情を注げばいいんだ。

そう考えを切り替えて娘と接していく内に、今度は娘の方から私に抱っこをせがまなくなったり、色鉛筆やクレヨンを差し出してくるようになりました。
一方で父親(夫)がいる時は全力で駆け回り、ボール遊びやおんぶをせがみ、喋らない子供にも伝わっていることを気付かされました。

子育ては不思議体験の連続

「子供が親を育てる」という言葉は色んな所で聞くけれど、本当にそう感じることの連続。
私は娘が産まれてから180度というほどに価値観が変わったし、強くなったと感じます。

やんちゃな娘がお腹を蹴ったり叩いたりしても、順調に育っていく第二子もまた、私にエールを贈ってくれているようで頼もしい存在でした。

もうすぐ始まる二人の子育て。

こうなったら母さん、やるっきゃない!
日々活発になる娘とどんどん重くなるお腹を抱えながら、私は今日も自分を鼓舞するのでした。

もうすぐ家族のアップデート
もうすぐ我が家のアップデート
慌ただしくも新鮮な毎日が始まりそう